経営危機に陥っているゼネラル・モーターズ(GM)などビッグスリー(米自動車3大メーカー)が米議会に再建計画を提出した。支援の要請額は計340億ドル(約3兆2000億円)に膨れ上がり、予想以上に深刻な状況にあることが判明した。ただ、救済法案が可決するかはなお不透明で、仮にビッグスリーのうち1社でも破(は)綻(たん)するような事態になれば、日本の自動車メーカーも大きな打撃を受けることになる。 「(ビッグスリーが)危険な状態になれば、われわれも大変なことになる」 ホンダの福井威夫社長はビッグスリーの行く末を心配する。その理由は、ビッグスリーと日本メーカーが同じ部品メーカーに依存しているからだ。仮にGMが破綻すれば取引先の部品メーカーは末端まで連鎖倒産する可能性がり、「米国依存度の高いトヨタ自動車やホンダが大きなダメージを受ける」(業界筋)との声がある。ボルト1本でも欠ければ自動車は作れないだけに