JR東海が計画するリニア中央新幹線に反対する沿線住民でつくる「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」が発足した。10日には、中間駅設置が内定している相模原市緑区の橋本駅前、ソレイユさがみで結成集会を開催。県内外から6団体が集い、リニア計画の凍結・中止を目指す結成宣言を採択した。 リニア中央新幹線は2027年に東京-名古屋間で開業を予定。45年には大阪まで運行する計画だ。県内は川崎、相模原市の大深度地下を通るルートで、橋本駅周辺に新駅設置が内定している。 ネットワークに参加したのは県内と東京、山梨、長野、岐阜の沿線で反対運動に取り組む6団体。結成集会で開かれた講演とシンポジウムで計画の問題や疑問点が指摘された。 脱原発を訴える作家の広瀬隆さんは「みなが省エネの知恵を絞り、原発をやめようという時代に、大量の電力を使うリニア計画は許されない」と提起した。 物理学者で独立行政法人・産業技術総合