ネット発で注目度が高まった『日本語が亡びるとき』は、 英語の覇権が進み日本語が亡ぶと「日本語の危機」を訴えている。 しかし、その提言は受け入れられるのか。 ●日本語の本が亡びるとき 水村美苗氏の著書『日本語が亡びるとき』は、インターネットという技術が追い打ちをかけて人類は「英語の世紀」に入り、「叡智を求める人」は国語で書かれたものを読む気がしなくなるという。 この本はおもしろく刺激的だが、そればかりでなく、ネットでどう受けとめられたのかも興味深い、前回、少し触れたが、もう少しだけ見てみよう。 本の奥付は10月31日なので、10月半ばに出版されたのだと思うが、11月7日からの数日でかなりのネット評が出ている。梅田望夫氏が11月7日にブログで、「水村美苗『日本語が亡びるとき』は、すべての日本人がいま読むべき本だと思う」というタイトルの記事を書いたからだ。 さらに翌日、梅田氏が、はてなブックマー