【さらば革命的世代】第3部(4)安田講堂から40年 あの闘いは“勝利”だった (1/4ページ) 2009.1.10 18:00 世界革命は成功した? 「全共闘運動は敗北だったといわれるが、勝利だったという言い方もあると思う。日本の新左翼は権力こそ奪えなかったが、今の世の中をみると、掲げた目標はかなえられているとも思えるのです。逆説的な言い方ですが…」。 全共闘の時代を描いた著作「1968年」などのある文芸評論家で、近畿大学教授の●(=糸へんに圭)(すが)秀実さん(59)は、日本の新左翼運動についてこう語り始めた。 自身も全共闘経験者だ。新潟の県立高校から昭和44年に学習院大に入学し「波に巻き込まれるように」学生運動に加わり、学習院大全共闘の創設にかかわった。学習院らしいというべきか、シンパには明治の元勲の親類や、高名な政治家のおいといった学生もいたという。 大学中退後も日本読書新聞の編集