さて「初雪」。 この曲はシテ方五流中、金春流にしかない曲です。 初雪という響きからして雪の精が踊り舞う…なぁんてイメージされるかもしれませんが、これは鶏の名前なのです。 簡単にストーリーを申しますと、、、 ある姫君がそれは大事に一羽の鶏を飼っていたが、ある日むなしくなってしまった。 悲しみにくれていたが、泣いていても生き返ることはないと思い、近所の上臈たちを集めて供養を始めた。 すると空から雲と見まごう真っ白な初雪が飛んで来た。 弔いを喜んでしばし飛び巡っていたが、やがていずくともなく飛び去っていった。 鶏ってそんな飛べんのかよっ!とかいうツッコミはともかく(もっとも精だし)、こんなストーリーです。 能としての上演時間も1時間足らずと、小品といえる曲です。 今現在は前シテ姫君、中入りして後シテ初雪の精という形態でやっています。 でも本来は姫君はそのまま居残り、子方が登場して初雪の精をやると
今週は長唄協会一大イベント、の春季定期演奏会があります。私は「景清(かげきよ)」という曲につかまってるんですが、もう15年くらい前に一度やったきりだもんで、まったくの覚え直しになってしまいました。 「景清」という名前からすると武張った印象を受けるのですが、歌詞に「六法」だの「廓」だの、曲中に「豊後下り羽」が出てきたりして、妙に色っぽいんですね。ただ、最後には立ち回りみたいな歌詞になってますから、ああやっぱり、って感じです。「平家の侍、悪七兵衛景清と…」っていうくらいですから、強かったんでしょうね、この人。 というわけで、景清伝説というものを調べてみました。 平家軍団の中でもとりわけ「剛の者」として描かれて「悪七兵衛」なんていわれてる景清さんですが、平家滅亡の後は流人として宮崎へ流されてしまうんですね。能「景清」ではその宮崎での景清を描いてています。 能には「大仏供養」という、もうひとつの景
学問を好み、伝統を愛してその歴史を紡いできたまち、金沢。 工芸が今も生活のなかに息づくこの地は、ものづくりのまちでもあります。 金沢美術工芸大学は、戦後の困難な時代のなか、 人のつくる力を信じる金沢の市民が、その心でつくった大学です。 この大学には、「手で考え、心でつくる」ということばがあります。 ここで教鞭をとったある教員が残したこのことばは、ものをつくることが 「つくりながら、試み、考える」ことであること、 「心をこめて」行うことであることを教えてくれます。 この大学で、たくさんの先輩たちが 「つくりながら、試み、考える」ことを繰り返し、 「心をこめて」作品をつくりあげ、世界へ飛び立っていきました。 「手で考え、心でつくる」。 今日も金沢美術工芸大学では、このことばのもとで、 学生たちが学び、鍛錬を重ねています。 ものをつくること、そして ものをつくることについて真剣に考えること。 そ
[謡曲のページの扉に戻る] ダウンロード、および入力予約台帳 本文にリンク、ダウンロードが出来ます。 下掲のファイル一覧で、曲名がリンクになっているものは、本文が開きます。 セットでダウンロードするなら、下のリンクをダウンロード(バイナリで保存)してください。 [yo.lzh]全テキスト・入力者一覧・凡例等のセット。 最新バージョン:2009-01-06 19:04:57 (939888byte) [yoten.txt]同ヴァージョン。本文だけベタに繋げ、句点で改行したもの。 一覧表の表示形式が、更新順などで選べます。(1998-12-19) /usr/bin/sort を使っています。最初に空白が出てきて見づらいですが、一応正しく並びます(2000-08-17) 普通の番号順 予約順 入力順 校正順 お勧め予約順 予約者 入力者 校正者 入力予約が出来ます。 左端のラジオ
中所 宜夫 @show3418 今日は一宮で月一回の能楽玉手箱でした。一曲を採り上げてそれについてお話ししながら謡を聞いてもらう、午前中の第一部と、午後は皆さんに団体稽古で全曲を謡って戴きました。今日の一曲は『小塩』。能に余程親しんでいる人でも「何で?」となりそうですが、私見ではこれは大変な曲なのです。 2014-03-15 15:55:20 中所 宜夫 @show3418 小塩1。大原山に花見に来た都の男が、桜の枝を翳しもつ粋な老人に出会い言葉をかわすと、実は在原業平の霊で、その夜の夢に雅な姿で現れて舞を舞うという曲。金春禅竹の作です。私は、第一感この老人は世阿弥だなと思うのですが、普通ではありません。 2014-03-15 16:11:37 中所 宜夫 @show3418 小塩2。世阿弥が業平をシテに据えたのは『雲林院』、また業平を歌舞の菩薩と称える『杜若』。この二曲を受けて禅竹が業平
昨日は今年初の自分の能の稽古日でした。 3月4日の粟谷能の会『景清』を、息子・尚生(たかお)共々、我が師・友枝昭世師から教えていただきました。 『景清』のシテ(主人公)は藤原(伊藤とも)悪七兵衛景清です。 平家滅亡後も東大寺の大仏供養を参詣する源頼朝を暗殺しようとしますが果たせず、いったんは逃げるものの、遂に捕らえられて日向(宮崎県)の国へ流されてしまいます。 「源氏の栄える世など見たくない!」と自ら両眼をえぐり盲目となり乞食のような余生を送る景清。 自ら両眼を潰すほどの強情な気性で、しかも零落した老武者を演じるには身体を動きの型もさることながら、心中を演じる謡が重要です。 伝承される謡と型を教えていただき、ただいま稽古に励んでいます。 ここで楽屋裏話をご紹介します。 能『景清』の最後は、九州の宮崎で再会した親子が、景清自ら昔語りを聞かせ、いよいよ人丸を故郷の鎌倉へ帰す別れの場面となります
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