東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島で、震災後に生まれた子どものことばや記憶力の発達に遅れが見られることが3県の研究グループが行った調査で分かりました。こうした子どもの親も震災を経験していて、専門家は家庭への支援の必要性を強調しています。 研究チームで、「表現力」や「記憶力」、「語彙力」について調べた結果、ことばで指定された内容の絵を選ぶ「語彙力」の検査では、得点が平均の10より低い8.9で、同じ年齢の子どもの平均より、発達がおよそ8か月遅れていました。 また、手の動きを覚えて、同じ動きをさせる「記憶力」の検査でも、平均の10より低い8.6で、3つの力すべてについて、発達に遅れが見られることが分かりました。 さらに、こうした子どもの保護者について健康状態を調べると、3割余りがうつや不安状態にあると判断されたということです。 研究を中心となって進める「みやぎ心のケアセンター」の福地成 副セ
