(2012年12月31日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 2013年は果たしてどんな年になるのか〔AFPBB News〕 ネイト・シルバー氏を見ていると、予想はとても簡単な作業に思える。ニューヨーク・タイムズ紙の統計専門家で、バラク・オバマ氏の大統領選勝利を予言した同氏は、選挙やスポーツイベントの結果を予測する自身の手法は「それほど複雑なものではない」と述べている。 だが、誰もがあれほど見事に予想できるわけではない。 本紙(フィナンシャル・タイムズ)の専門家たちはそれでも怯まず、自らの評判をかけて、独自の予想を披露する。物事の確率を評価する便利なアルゴリズムなど持ち合わせていない。自身の知識と直観、または、少なくとも(科学担当エディターのクライブ・クックソンのように)図太さに頼らざるを得ないのが実情だ。 クックソンは昨年、光速を上回る速度での移動も可能であることを科学者たちは確認すること