DE DE MOUSEが音楽で表現する“ファンタジー”とは?「その奥にある毒がじわじわ染みこんでいく」 ある日突然、新しい季節を運ぶ役目に選ばれた少年たちは、昂ぶる気持ちのまま空飛ぶ回転木馬に乗り、「おまじないの歌」を口ずさみながら、日常を抜け出す――ー DE DE MOUSEの新作『farewell holiday』がリリースされる。前作『sky was dark』から3年。傑作『A journey to freedom』(2010)も手がけた吉田明彦(『ファイナル・ファンタジー』『タクティクスオウガ』のキャラクター・デザイン)がイラストを手がけたジャケット・デザインも含め、ファンタジックでドリーミーな世界観は変わらないものの、サウンド面では大きな変化を遂げた。 DE DE MOUSEがたった1人で作り上げたサウンドは、ルロイ・アンダーソンなど1940~50年代の軽音楽を彼流に展開したも