総務省近畿総合通信局は9日、規定値を超す出力でFM放送をするなどした電波法違反で、滋賀県近江八幡市などをエリアとするコミュニティFM局「B−WAVE79・1FM」の開設事業者「BIWA WAVE」(曽根正幸社長)について、今月18日から11日間の運用停止処分とした。アマチュア無線局や船舶無線などが運用停止処分を受けたことはあるが、放送局が同処分を受けたのは昭和25年の電波法施行以来、初めてという。 同通信局によると、同放送局は昨年8月1日から9月5日までの36日間、電力を認められた最大出力(14ワット)から大幅に超えた200ワット以上に増幅して、電波を発信。さらに、発信用のアンテナ2面のうち1面の方向を、総務大臣の許可を受けずに変更していた。 昨年5月に大津市などの住民から「距離が離れているのに、明瞭に聞こえ過ぎておかしい」といった通報が数件あったため、同通信局が調査。8月以降に発信された