日銀がそれまで“禁じ手”とされたETF=上場投資信託の買い入れに踏み切ってから12年余り。巨額の緩和マネーは長きにわたって株式市場を支え続けましたが、「市場をゆがめている」「官製相場に持続性はない」などという厳しい声もあがっています。そして巨額のETFを抱え込んだ日銀は実質的に「世界最大の日本株保有者」となっています。そこにはどのようなリスクがあるのか。そしてこの先に“出口”は見えてくるのでしょうか。(経済部記者 篠田彩) 積み上がったリスク資産 2010年10月、白川総裁の時代に「臨時、異例」の措置としてスタートした日銀によるETFの購入。「いつのまにか恒常化する危険性がある」という当時の日銀執行部の不安は的中し、その後購入額は拡大の一途をたどってきました。 そして購入実績がほとんどなくなった今でも、大規模な金融緩和策の枠組みの1つとして位置づけられています。 日銀が保有するETFの残高
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