仙北豊岡熊マタギ三代目シカリ襲名披露&鳥獣供養碑建立30周年記念特集 仙北マタギの狩場、巻狩り概念図、ケボカイの神事、源蔵マタギ、山の神・ミナグロ、コブクマ、ミナシロ伝説 初代シカリ、桂小屋・お助け小屋、鳥獣供養碑、戸川幸夫の色紙、平成の山神様、シカリ襲名披露宴・・・ 1972年(昭和47)12月、和賀山塊で世紀の巻狩りが行われた。参加したのは、豊岡・藤沢佐太治シカリ(統率者)、白岩・草彅伍郎シカリ、角館雲沢・鈴木助四郎シカリが率いる三集団だ。このマタギ集団は、いずれも険しい山塊で知られる堀内沢を狩場にしていた。獲物は、身の丈10尺、耳間隔1.5尺の大熊だった。まだ若かった戸堀マタギ(写真後方左から三人目)が「世紀の巻狩り」と呼ぶ貴重な一枚。 世紀の巻狩り以来33年の歳月が流れ、仙北マタギの伝統を頑なに守り続けてきたマタギたちも、次々とこの世を去った。2000年1月、仙北マタギのシカリ歴四