(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は17日、イラク西部アンバル州の州都ラマディを完全に制圧したと宣言した。 ラマディのクバイシ市長とイラク治安当局高官によると、イラク治安部隊は17日、市西部の基地から撤退した。 ISISは同日朝、複数の車爆弾攻撃を仕掛けたうえで進撃。基地の治安部隊や部族戦闘員はこの爆発で、市東側への退却を強いられたという。 ISISはラマディの全面制圧を宣言したが、州当局者によれば市内にはまだ抵抗勢力が点在している。 イラク警察とアバディ首相はそれぞれ大規模な援軍の派遣を表明した。国営放送イラキーヤによると、首相は治安部隊やイスラム教スンニ派の部族戦闘員のほか、シーア派民兵組織にも出動準備を指示した。 ラマディは首都イラクの西方約110キロに位置する戦略上の要衝。昨年前半にISISが一部地域を掌握してから、激しい攻防が続いていた。ISIS