橋下徹知事は4日、大阪府議会代表質問で、府・市の統合再編について述べる際、府をまんじゅうにたとえ「大阪市という重要な“あんこ”の部分が抜かれたら周辺は皮だけになる」と表現した。周辺自治体を軽視したとも取れる発言に議場が騒然となった。知事は自らも失言と感じたのか、「皮と言っても良い皮。あんこと皮をあわせないと、世界と戦えない」とフォローしていた。 代表質問で、橋下知事は、基礎自治体として想定する人口規模を30万人程度と説明。都市間競争を行う広域行政と、住民サービスを区分して考えなくてはならないと持論を展開。さらに、大阪市の平松邦夫市長が、道州制をみすえて市が府から独立する大都市圏州を提唱していることを意識してか、広域の範囲が大阪市だけでは狭すぎる−と主張する際に、まんじゅうの例え話を持ち出した。