商売繁盛の神様「えべっさん」の全国総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)で10日、本殿参拝の一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」が行われ約3000人が参加した。トップの「一番福」は京都府福知山市の大学3年福田裕矢さん(21)が獲得した。 今年は戦災復興から50年を記念し本殿を改修してから初めての福男選び。午前6時、太鼓を合図に表大門が開くと約230メートル先の本殿目指して先頭グループ108人が勢いよく走りだした。 福男選びは江戸時代ごろに始まり、上位3人が福男に認定される。走り終えたばかりの3人が本殿に姿を現すと、集まった参拝客から「福男」と歓声が上がった。 福田さんは昨年秋に東日本大震災の被災地、宮城県石巻市や岩手県陸前高田市をボランティアで訪れたという。賞品の黄色い法被をまとい「一番福を取った姿を見て元気になってくれれば。高校生のころから憧れていたのでうれしい」と喜びを語った。 今年は東