被災旧家から戊辰文書 旧幕府勢力に食料提供 記事ツール Tweet 印刷用ページ 戊辰戦争(1868〜69年)の際、仙台藩の村人が旧幕府勢力に宿や食料を提供したと記した文書が、東日本大震災の津波で浸水した宮城県石巻市長面地区の旧家から見つかったことが17日、分かった。 解読した宮城学院女子大の平川新学長(日本近世史)は「戊辰戦争と地域の村々が、どう関わっていたのかを示す貴重な史料だ」と話している。 文書は仙台藩にあった尾崎村(現石巻市)の代表者が残していた。子孫が住んでいた旧家は津波で1階が浸水したが、文書は神棚に保管されていて無事だった。知人を通じ連絡を受けた平川学長が昨年9月に確認した。