東日本大震災に伴う津波で流された宮城県気仙沼市の漁船(0・4トン)が約1800キロ離れた鹿児島県・喜界島の海岸に漂着しているのが見つかった。 同県内で震災による漂流物が確認されたのは初めて。 奄美海上保安部(鹿児島県奄美市)によると、2日午後6時45分頃、喜界島漁協から「喜界町伊実久(いさねく)の海岸に、漁船が船底を上向きにして漂着している」と連絡があった。船は長さ5・16メートル、幅1・3メートルで、海藻が付着し、劣化が激しいという。 漁船登録番号から気仙沼市の男性(64)が所有者と判明。奄美海保が気仙沼海上保安署を通じて男性に連絡したところ、「震災時には漁港に陸揚げしていた。津波で流された」と話したという。船は現在、同漁協の組合員が発見場所近くに係留している。