地図 ミャンマー(ビルマ)北部カチン州の中国国境付近で、今月上旬から政府軍と少数民族カチン族の武装組織「カチン独立軍(KIA)」の戦闘が激化している。双方の死者は20人を超えたという。戦闘が拡大すれば、中国に大量の難民が押し寄せる恐れがある。 ミャンマー政府は戦闘に関する発表をしていないが、KIAのジェームズ・ルン・ドー大佐は朝日新聞の電話取材に「政府軍が大規模な攻撃を仕掛けてきた。我々は応戦しているだけだ」と話した。政府軍の陸上部隊が州内に進攻し、重火器で砲撃。制圧されたカチン族の村の住民が国境を越えて中国に逃げはじめているという。