ドイツ連邦議会の第2党、社会民主党(SPD)は4日、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(同盟)との大連立について、党員投票で過半数の賛成を得て承認したと発表した。投票は新政権発足に向けた最後のハードルで、昨年9月の総選挙以来続いた政治空白に終止符が打たれる。議会での首相選出は14日の見通しで、第4次メルケル政権が発足する。 投票はSPDの約46万人の全党員が対象で、結果は賛成66・02%に対し、反対は33・98%だった。投票率は78・39%だった。 メルケル政権下で同盟とSPDの2大政党が連立を組むのは2005~09年、13~17年に続き、3度目。メルケル氏はツイッターで「今回の結果を祝福する。この国のためにまた一緒に働けることが楽しみだ」とコメントした。 ドイツでは総選挙後、第1党になった同盟が他党との連立協議を続けていた。同盟とSPDの執行部は2月、連立を組むことで合意。だが、