大阪都構想の目的は成長戦略と二重行政の解消にあることはこの連載でも既に述べた。これを簡単に言うと成長性と効率性の追及だろう。ただし二兎を追う者は一兎をも得ず。成長性と効率性は矛盾する場合もある。過去の大阪府、大阪市の歴史を振り返っても二兎を追って失敗した事例は少なくない。 大阪都構想の目的である成長性と効率性とは具体的に、大阪の景気を底上げす成長戦略と二度と税金の無駄遣いをしない仕組みを作ることである。成長戦略とは、例えば国内外から企業を呼び込んで東京に次ぐ経済圏を作ること、あるいは話題のカジノを誘致して大阪を米国ラスベガスのような娯楽リゾート地にすることである。一方の効率性とは、多すぎる公務員や議員の数を減らしたり大型公共事業の開発が失敗して税金をドブに捨てることを避けることだろう。 大阪の景気が良くなるに越したことはない。貴重な税金を湯水のように使ってもらっても困る。しかし、成長戦