【5月16日 AFP】南アフリカの故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領がアパルトヘイト(人種隔離)時代に逮捕され、27年間に及ぶ獄中生活を強いられることになったきっかけは、米中央情報局(CIA)のスパイが当時の南ア当局に提供した機密情報だった――。英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)が15日、報じた。 同紙によると、元CIA工作員で南ア・ダーバン(Durban)の米領事館で副領事を務めたドナルド・リッカード(Donald Rickard)氏が、1962年のマンデラ氏逮捕に関与していたことを英映画監督ジョン・アーヴィン(John Irvin)氏に明かしたという。 リッカード氏は、当時の米国ではマンデラ氏が「ソビエト連邦(Soviet Union)の完全なる支配下にある」と信じられていたため、逮捕は必要な措置だとみなされたと説明。「彼(マンデラ氏)の扇動に