ずっと好きだった幼なじみに呼び出された湯佐俊紀が受けたのは、甘い愛の告白などではなく、彼に全く身に覚えのない嫌疑をかけられることだった。その場に偶然居合わせた、ミステリー研究会会長・佐倉井綾の協力を得て、俊紀は疑いを晴らすための犯人捜しを始めるが……。 早狩武志のラノベ第1弾、になるのかな。群青のノベライズは毛色が違うだろうし、この作品で早狩作品に触れるひとも少なからずいるのかと思いますが、私はゲームシナリオの方で知った口なので、何作目かになります。潮風の消える海にはそのうちやりたいとは思ってるんですがなかなか手が出せてなかったり。 そんな背景はともかく、早狩作品だなあという印象が。一筋縄では行かないし、恋の報われなさと、真相に至ったときに明かされるひとの気持ちのすれ違いの悲しさ、一方的に想っていた気持ちがあらぬ形で叶えられたとしても、それは失恋とイコールだったり、と、雰囲気的には『僕と、