トカゲの王 (1) ―SDC、覚醒― (電撃文庫) 俺はこんな所で終わる人間じゃない。その他大勢が強いられる『普通の人生』から逸脱した、選ばれし者なんだ。 俺に与えられた能力『リペイント』は、インチキめいたまがい物。でも、俺には世界を“塗り替える”資格がある。このインチキこそ、俺の力なんだ。 どこまでもなにもかも騙し抜く。まず手始めに、俺自身も騙す。そして、目の前に立ちはだかる不気味な殺し屋どもから必ず逃げ延びてやる。 だって、俺は。『最強』なんだから。 口絵で一方さん何やってんスか?wwwと思ったら、中身は別物だった。当然のような残念なような。 そんなキャラデザを含め、他の学園異能もの(主に禁書)をリスペクトしつつ、小ネタもふんだんに詰め込んだ入間人間流学園異能バトルもの。 入間先生が異能バトルするとこうなるのか。流石というかなんというか、捻くれていらっしゃる。 普通なヘタレ中学生男子(
俺に与えられた能力『リペイント』は、インチキめいたまがい物。でも、俺には世界を“塗り替える”資格がある。このインチキこそ、俺の力なんだ。どこまでもなにもかも騙し抜く。まず手始めに、俺自身も騙す。そして、目の前に立ちはだかる不気味な殺し屋どもから必ず逃げ延びてやる。 我が名が最強である理由をここに証明する 中二病を患ったウソつきが『最強』を目指す異能力バトル小説。 入間イズム全開の狂った人間たちの残虐猟奇劇。相変わらず後味が苦いお話だなぁ。 ラノベ主人公のような刺激溢れる世界に憧れる主人公・トカゲが、本当の異能者たちの殺し合いに遭遇し、生き延びるために試行錯誤と七転八倒を繰り返して次第に精神が壊れていく様が異様でした。 入間人間が異能モノを書くとこうなるのか……異能あってもなくても、いつもと変わってねぇじゃん。 なまじ瞳の色を変えるという微妙な能力『リペイント』を持ってしまったためにラノベ的
トカゲの王 (1) ―SDC、覚醒― (電撃文庫) 作者: 入間人間,ブリキ出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2011/07/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 145回この商品を含むブログ (50件) を見る読む前には、入間人間が異能バトルものというイメージが沸かなかったのですが、読んでみれば確かに入間人間の異能バトルものだと思う一冊でした。 自分は特別だと思い、世界を変えると嘯き、非日常に憧れる。そんな正しく中学生な少年五十川石竜子は、眼の色を自在に変える「だけ」という異能をもった少年。家にある事情を抱えていて、いつものように深夜に廃ビルで過ごす彼が、そこでまさしく非日常である異能の殺し屋たちの争いにまきこまれるという話はまさにテンプレなのですが、そこから先の展開の容赦の無さは作者らしいというかなんというか。 見蕩れるような派手な展開も
トカゲの王 (1) ―SDC、覚醒― (電撃文庫) 作者: 入間人間,ブリキ出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2011/07/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 145回この商品を含むブログ (50件) を見る読了。 かっこ、わりぃなぁ。 か細い声だったが、ビルには他の音がない。女の耳にも届いたらしく、振り向く。海島は満身創痍ながらも一つの思惑に基づき、血に濡れた唇を蠢かせる。 あんたって、なんでそんなかっこわりぃの? あー、たしかに中学生。 ご多分にもれず私も中学生の頃はこんな感じだったと思いますが、この話の登場人物たちにとって幸か不幸か、本当に超能力がある世界なのが私たちと違うところ。そんな主人公にもひとつの超能力が備わっています。それは「目の色を自由に変えられる」 こと。手品以外の何物でもない能力に、主人公は「いつか秘めたる真の力が」
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