【ロンドン=大内佐紀】キャメロン英首相は11日、記者会見し、アフガニスタンで反政府グループに誘拐された英国人の援助団体活動家リンダ・ノーグローブさん(36)が8日の米軍による救出作戦の際、米軍の手投げ弾により死亡した可能性があることを明らかにした。 英政府は9日、ノーグローブさんが誘拐グループに殺害されたとしていたが、事実関係を訂正した。 首相は、「作戦を命じたのは私だ」と述べ、全責任を受け入れる考えを示した。首相に対しては、自国民救出を米軍任せにした上、死亡原因について当初誤まった情報を公表していたことで批判が高まっている。 ノーグローブさんはアフガン南東部で支援活動にあたっていた9月26日に誘拐された。首相によると10月8日、ノーグローブさんの身に危険が差し迫ったと判断したため、米軍に救出作戦を要請したという。