覚醒剤取締法違反容疑で2日に逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)は、群馬県内で覚醒剤を調達していた疑いが強まっている。太田市内で清原容疑者に覚醒剤を売ったとして、みどり市に住む小林和之容疑者(45)が逮捕された。覚醒剤を大きな資金源とする暴力団の関係者は「群馬は県外の常習者から、『確実に買える地』と便利がられている」と話す。実態を追った。 「どこでもだれでもいつでも買える場所。東京から新幹線で1時間ちょっと、車でも2時間ほどの群馬は県外の愛好者の間で重宝がられている」 かつて覚醒剤の密売にかかわり、いまも流通事情に詳しい暴力団元幹部は取材にそう答えた。 密売にかかわるのは大半が暴力団だ。厳しい取り締まりで資金集めが難しくなるなか、覚醒剤は特殊詐欺と並んで彼らが頼みとする資金源になっている。 指定暴力団の多くが組織的にメキシコやミャンマーなどから密輸し、傘下組織を通じて売りさばい