最近、新しいパソコンを手に入れた。 影のように冷やりとしたそれは、彼女が僕にプレゼントしてくれたものだ。 「進級祝いに」と彼女は言った。 僕はほんとうは留年をしたのだけれど、そのことには触れなかった。 いくら真実を言っても、人はどこにもいけないのだ。 そうして、僕は彼女と寝た。 この無口な新しい同居人に慣れるためにも、これからは、鳩時計のように定期的に日記を書き続けていきたい。 そんなわけで、僕は時の淀みの中ですぐに眠りこもうとする意識をビールと煙草で蹴とばしながら、この文章を書き続けている。 ここで文章が終わってしまうのは、いかにもハンバーグの下に敷かれたスパゲッティのようで、味気ない。 自己紹介も兼ねて筆を進めて行きたいと思う。 僕の性別は男性、歳は二十代前半、大学生をしている(授業にろくに出ずに籍だけを置いている人間を大学生と呼んで良いのであれば)。 僕の不徳の致すところにより、これ