東急大井町線は大井町~二子玉川間を結ぶ10.4kmの路線だ。二子玉川駅から田園都市線溝の口駅まで線路を延ばしており、ほとんどの列車が溝の口駅を発着する。開業は1927(昭和2)年7月6日で、先日、開業90周年を迎えたばかり。歴史のある路線だけど、1963年から1979年までの約13年間は「田園都市線」を名乗っていた。その間、路線図には大井町線の文字はなく、大井町線としては「空白の16年間」だった。 大井町線は1927年に大井町~大岡山間で開業した。2年後に自由が丘~二子玉川間が二子玉川線として開業し、大井町線も大岡山駅から自由が丘駅へ延伸して接続。大井町~二子玉川間が大井町線となった。二子玉川線が存在した期間は約2カ月だった。 路線略図を見ながら大井町線の歴史をたどってみよう。 1929年に大井町線の現在の形ができあがった。しかし、大井町線はここで終わらなかった。1940年に二子玉川駅と「