3月17日、エドゥアルド・リモノフ(1943年生まれ)が78歳で亡くなった。最も論争を呼び、最も休み知らずの現代ロシア作家の一人であるリモノフは、青年期から反抗的だった。そして亡命中もその反抗は止まらなかった。 「俺は自分のことを社会のくずでかすだと思う・・・。俺はくずだ。」50冊以上の本を出版してきた、有名だが醜聞も多いロシア人作家エドゥアルド・リモノフの最初の小説『おれはエージチカ』(1976年、ニューヨーク)は、このような書き出しで始まる。 『おれはエージチカ』はロシア系移民の放浪者エージチカ(エドゥアルドの愛称形)が絶望の淵に立ちながらアメリカで生き延びる様子を描いた物語だ。リモノフは常に、自分が作品の主人公とは同一人物でないと強調していたが、かなりの程度彼自身の物語であることも認めていた。 リモノフは1970年代に西側へ旅立った。戻ってきたのは16年後のことだ。そもそもなぜ彼は母