『パーフェクトブルー』で鮮烈な監督デビューを飾り、いまや世界中の映画ファンが次作を待ち望む今 敏監督。 そんな今 敏監督の『パーフェクトブルー』を助監督として支え、『千年女優』でも演出を務めた松尾 衡監督。『ローゼンメイデン』シリーズ、『RED GARDEN』の監督といえば、アニメファンであれば誰もがその名を知っていることでしょう。 作品のカラーこそ違うものの、そこに流れるのは、理知的な演出家としての確かな目。そんな二人に『パプリカ』DVD発売と、『RED GARDEN』完結を記念して、3年ぶりにお会いしていただき、お話を伺いました(全8回シリーズ)。 第5回は、より具体的に、アニメーションの実制作における画面の持たせ方について、明かしてくれます。それぞれに得意技を持つ2人の演出家にとって、画持ちさせるとき、どこに力点を置いているのでしょうか? 今 敏監督、松尾 衡監督によるアニメーション