アーティストの家系で育ち、幼い頃から筆や鉛筆でお絵かきをしていたクリスティナ・パターソン。成長してからも絵を描き続けた彼女は、新しい仕事を切り開いた。 クリスティナは特殊なコンタクトレンズをデザインして13年になる。今では、ハリウッド映画の特殊メイクに不可欠なアイテムだ。「最初、コンタクトレンズに直接、ペイントする私のやり方には誰もがビックリした」と振り返る。 メイクアップアーティストの中でも、コンタクトレンズを専門に扱う彼女の仕事は実に細やかなものだ。ソフトコンタクトレンズという、きわめて小さなキャンバスの上に、毛の本数がわずかしかないような極細筆でペイントを施していく。完成に数日かかることも珍しくない。 デザインによって大きく分けて2種類のソフトレンズがある。虹彩と瞳孔をおおう角膜サイズのものと、白目までおおってしまう強膜レンズだ。強膜レンズは、たとえば映画「グリンチ」で使われた。目の
