クリックして拡大する日本政府の竹島領有権放棄を訴える共同宣言に署名した民主党の土肥隆一衆院議員の記者会見には多くの報道陣が集まった=10日午後、東京・永田町の衆院第1議員会館 (酒巻俊介撮影) 菅直人首相の側近である土肥隆一衆院議員が日本政府に対し、竹島(島根県隠岐の島町)の領有権を放棄するよう訴える韓国側との共同宣言に署名した問題は、民主党政権の致命的な国家観の欠如を象徴している。「国というものが何だかよく分からない」(鳩山由紀夫前首相)政権が、国家のかじ取りをしているのが現状だ。 ■民主党の体質 土肥氏の今回の異様な行動について、野党の自民党側は民主党全体の体質が露呈したものと受け止めている。 「民主党の中に、そういう考えを持つ人が大勢いるということだ」(石破茂政調会長) 「民主党の体質だ。新左翼崩れの菅内閣の延長上から出ている」(平沢勝栄衆院議員) 「今の政府は、竹島が韓国に『不法占