静岡県内で教員による不祥事が相次ぐ中、県立浜松南高校(浜松市南区)が、全教諭61人の授業の様子などを学校ホームページ(HP)で公開する試みを始めた。 同校では9月に男性教諭が盗撮容疑で逮捕されたことから、「多くの人に見られることで、教員としての誇りと使命感を持ってもらいたい」と、中村国男校長が発案。19日に行われた学校公開でも、受験を控える中学生だけでなく、地元住民らにも来校を呼びかけた。 HPには全教諭の実名と顔写真のほか、「歴史を科学する緊迫の道場」「漢文教育のなでしこジャパン」などといった、中村校長が自らつけた教員一人一人のキャッチフレーズや、教員ごとの授業の進め方などの説明文も掲載されている。 中村校長は「不祥事を起こした学校の校長として、一歩先の対策をしなければならない」と強調。今後は教員が最も多くの時間を費やす部活動の様子も公開していく予定だという。