徳島県鳴門市で正面衝突したトラックと乗用車が炎上した事故で、「K―1」選手の小宮山工介さん(30)が朝日新聞の記者に救助の状況を語った。 小宮山さんは少林寺拳法の師匠に技を習うため、12日早朝、知人男性の運転で、ジムのある川崎市から徳島市へ向かった。しかし、稽古まで時間があったため渦潮を見ようと鳴門市の観潮船乗り場まで車で向かっていた。 そこで、衝突した乗用車とトラックに出くわした。乗用車のボンネットから炎が高さ2メートルほどまで上がり、ドアを開けて運転席の男性(25)を引きずり出そうとしている人がいた。 小宮山さんが知人とともに乗用車まで駆け寄ると、運転席の男性はハンドル下部と運転席の座席に脚を挟まれて動けなくなっていた。小宮山さんらは乗用車の後部のドアを開け、運転席を力任せに揺すった。するとわずかな隙間ができ、男性が脱出できた。 トラックの運転席の男性(51)は「出してくれ! 出してく