アフガニスタンのガニ元大統領は14日放映の米CNNテレビの番組で、イスラム主義組織タリバンが首都カブールに進攻した昨年8月15日、ガニ元政権の軍が兵士らの戦意喪失を背景に自壊したことで、指揮を執ることが不可能になったと振り返った。タリバン復権から15日で1年となる母国の現状に関し「女性や若者、困窮者らが弱り果て、希望が失われた」と批判した。 ガニ氏は、民主政権崩壊につながった自身の国外脱出の理由について「タリバンに正当性を与える役目を負わされたくなかったからだ」と主張。国を見捨てたとして国内外から批判を浴びていることを念頭に、最後まで国を守ろうとしたが「軍の兵士らが武器を捨てたり逃走したりした」と正当化した。 退避の際に多額の現金を持ち去ったとの疑惑は「偽情報だ」と否定した。状況が許せば、母国に戻ることを望んでいるとも語った。番組では、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在するガニ氏がオンライン