停電の影響で24日午前11時10分ごろから全線で運転を見合わせた京阪電鉄は、約1時間20分後に運行を再開。同社は、架線に何らかのトラブルがあったとみて原因を調べている。 走行中に停車した車内でもトラブルがあった。京阪本線の大和田駅(大阪府門真市)を出発した直後にストップした萱島(かやしま)発中之島行きの下り普通電車では、乗客の男性が車両間のデッキで喫煙。視覚障害がある同市の女性(50)が臭いに気づき、注意したところ、女性に向かって「障害者のくせに上から目線で言うな」などと暴言を吐き、威圧したという。 乗客が閉じ込められた車内では、空調機器も止まり、車内の温度は徐々に上がり、息苦しい状態になったという。 先頭車両にいたこの女性は30分以上車内に閉じ込められたが、ほかの助けを借りて最後尾の車両から脱出した。ただ、大和田駅のタクシー乗り場も混雑し、さらに1時間近く待たされた。