横須賀の男性 住民の相談生かされず 横須賀市津久井の民家で、一人暮らしの男性(46)が死後約2か月以上たってから発見されていたことが、わかった。不審に思った町内会員らが1月に浦賀署や市に相談していたが、3月1日に発見されるまで、男性の遺体は放置されたままだった。捜査機関は事件の可能性が疑えない場合、強制捜査に乗り出せない。行政機関も捜査機関の要請がなければ、親族以外に個人情報を提供できない……。両者は住民から男性の安否について相談を受けていながらも、玄関を隔てた遺体に気付くことができなかった。(光尾豊) 浦賀署などによると、男性は所有する2階建て住宅で一人暮らしをしていた。死因は酸欠死とみられ、遺体のそばにはガスボンベが残っていた。浦賀署は、男性が自殺した可能性があるとみている。 近所の住民から相談を受けた町内会員らが1月6日、近くの交番に「男性の姿が見えない」と相談した。浦賀署員が民生委