フィクションを見るための軍用ナイフ講座 (1)種類 - 火薬と鋼 一般に軍用ナイフというと、サバイバルナイフしか想像できない人は多い。 多くのフィクションに登場し、「戦闘用の大型ナイフ」として文化的アイコンにまでなっていると言ってもいいだろう。 今回は現実とフィクションとが交錯するサバイバルナイフについて解説しよう。 ノコギリは何のため サバイバルナイフというと、多くはブレードの背に鋸刃があり、中には柄(ハンドル)が中空のパイプ状になっていて薬品等サバイバルギアを収納できるようになっている。 また、パイプハンドルのキャップの部分に方位磁針を仕込んであるというのも定番だ。 このスタイルの各種要素は、古い時代の軍用ナイフに見られたものである。 まず、鋸刃は19世紀から第一次世界大戦時頃の銃剣に見られる。 Bayonets of Imperial Germany 1871-1918 例:ドイツの