19日午後10時15分頃、津市白山町のJR名松線家城(いえき)駅で、「運転台を離れているうちに列車1両が無人のまま走り出した」と運転士からJR東海に通報があった。 同社で調べたところ、午後10時40分頃、約8・5キロ離れた津市一志町の第4初瀬街道踏切付近で車両が止まっているのが見つかった。 同社によると、列車は午後8時15分頃、伊勢奥津駅に到着し、家城駅で入れ替え作業をしていた。車両ブレーキが不十分だったとみられ、運転士が離れた間に、下り坂を自然に走り出したらしい。停止するまでに三つの駅を通過していたとみられる。 同線では、2006年8月にも、家城駅で運転士が車止めを置き忘れたため、無人の列車1両が自然に動き出し、津市一志町まで約8・5キロ走行するトラブルがあった。県警津南署は、この運転士を業務上過失往来危険容疑で津地検に書類送検している。