教員免許の更新を忘れた神戸市立小中学校の教員5人が離職した問題で、市教育委員会は同市の教員経験者を対象とした特別選考試験を実施すると発表した。市教委によると、5人は神戸の学校で現場復帰を望んでおり、事実上の救済措置。試験に通れば、7月にも正規教員として教壇に立てる見込み。 20~24日にウェブ上の適性検査、22日に小論文、28日~6月4日に模擬授業を含む個人面接があり、筆記試験は免除する。選考結果は6月中旬に通知。合格すれば、1年間の条件付き採用を経て正式採用となる。 神戸市立学校園の教諭として3年以上勤務し、離職後5年以内の人のほか、育児・介護休暇を取得後、そのまま離職して8年以内の人も対象とする。 同市教委では3、4月、30~50代の男女7人が教員免許の更新を忘れていたことが発覚。免状が必要ない中学校長や市教委職員を除く4人が失職、1人が自主退職し、市教委は臨時講師を配置して対応した。