Wi-Fiの電波を“聴く”ことができる補聴器が登場して注目を集めている。Wi-Fiを経由して音楽コンテンツを聴くということではなく、Wi-Fi電波の存在を聴覚で確かめられるツールだということだが、いったいどんな機器で、どんな用途で使われるものなのか……。なんとそこには聴覚機器の大いなる未来が広がっていた。 ■Wi-Fi電波を“聴く”補聴器を開発 ロンドンの聴覚障がい者のジャーナリスト、フランク・スウェイン氏(32歳)は先頃、まったく新しい補聴器を開発した。この補聴器は、スウェイン氏がイギリスのチャリティー投資組織「Nesta」の補助金を受けて、音楽アーチストのダニエル・ジョーンズ氏と補聴器メーカー、スターキー(Starkey)社の協力で立ち上げたプロジェクト「ファントム・テレインズ(Phantom Terrains)」の活動で製作したものである。 この補聴器によって、街中のWi-Fiの電波
