勃起不全(ぼっきふぜん:ED)に悩む男性やそのパートナーにとって、1999年に発売されたバイアグラは救世主的存在とも言えます。しかし、バイアグラを服用しても30%前後の男性ではEDの改善が見られないほか、心臓病の治療にニトログリセリンなどを服用している男性はバイアグラを使用できません。健康な男性でも副作用として血圧の急激かつ大幅な低下や、心臓への酸素供給に支障をきたす狭心などがあらわれたり、突発性難聴になるケースもあるそうです。 そこで新たなアプローチとして、尿路結石の治療法として開発された体外衝撃波結石破砕術(ESWL:Extracorporeal shock wave lithotripsy)を応用した方法が注目を集めています。一時的に血管を拡張させて生殖器部への血流量を増やすバイアグラとは異なり、衝撃波(音波の一種)により新たな血管の形成を促進するため、EDを根本的に改善できる可能性