苦しんできた就職氷河期世代を支えたい ひきこもり、親の高齢化、心身不調の40-50代…官民連携で支援充実
都内にある井の頭公園のネズミ(2008年1月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO 【9月5日 AFP】生まれたばかりのマウスを用いた実験で、ダウン症候群(ダウン症)から回復させることに成功したとする論文が、4日の米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)」に掲載された。米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の研究チームが発表した論文は、マウス実験の成功をそのまま人間のダウン症の治療につなげてはいないが、将来的に画期的な治療をもたらす可能性があると研究者らは期待している。 21番染色体が通常よりも1本多く3本存在することにより、知的発達の遅れなど健康問題を生じるダウン症には現在、治療法がない。 研究チームは、人間のダウン症と同様の症状を起こすよう遺
老化防止をうたう栄養補助食品として人気のビタミンEを摂取しすぎると、骨粗しょう症になる危険が高まることが分かり、研究を行った慶応大学などのグループは「摂取量の上限を検討し直す必要がある」と指摘しています。 慶応大学などの研究グループは、ビタミンEに骨を壊す細胞の働きを活発にする性質があることを動物実験で確かめました。 そして、骨への影響を実際に調べるため、健康な大人が栄養補助食品として摂取する場合の最大量に相当するビタミンEを48匹のネズミに8週間、毎日与え続けました。 その結果、通常のエサを与えた場合に比べ、骨の量が平均で20%減少し、すべてのネズミが骨粗しょう症の状態になっていたということです。 研究グループでは、ビタミンEの過剰な摂取は、骨の新陳代謝のバランスを崩し、骨粗しょう症になる危険を高めると結論づけています。 ビタミンEはしみなど防ぐアンチエイジングの栄養補助食品として人気で
ドイツ・ハノーバー(Hannover)で開催された世界最大のIT見本市「CeBIT」で、オンラインゲームに興じる若者たち(2011年3月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOHANNES EISELE 【9月19日 AFP】仮想空間「セカンドライフ(Second Life)」やオンラインゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeons and Dragons)」の領土を越えてオンラインゲーマーたちが手柄を立てた――科学者たちを10年もの間悩ませてきたヒト免疫不全ウイルス(HIV)様ウイルスの酵素の構造を解析したのだ。 18日の「Nature Structural & Molecular Biology」は、ゲーム愛好者たちの名前を研究者たちとともに論文の共同執筆者として掲載するという科学専門誌としては異例の対応で、その功績をたたえた。ゲーム愛好者らが長いあいだ未解決だった科学的問題を解
エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)が変異することで、感染後短期間で発症するケースが増えていることが、国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センターの岡慎一センター長らの調査でわかった。 HIV感染後でも、治療薬で発症を大幅に遅らせることができるようになっているが、短期で発症するケースが増えると、こうした治療は難しくなる。 岡センター長らは、日韓のエイズ拠点病院などで、発症の経緯やウイルス変異の大規模調査を計画。8日夕、国際医療研究センターの倫理委員会の協議を経て正式決定される見通しだ。 2011年度に日本国内の数施設、12年度は韓国も加えた10施設以上で調査する計画で、2000症例以上を集めることを目指す。
ベラルーシの首都ミンスク(Minsk)の病院の産科病棟(2010年3月8日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/VIKTOR DRACHEV 【6月15日 AFP】世界で初めての母親から娘への子宮移植手術が、来年にもスウェーデンで行われる見通しとなったと、西部イエーテボリ(Gothenburg)のシャルグレンスカ大学病院(Sahlgrenska University Hospital)の国際医学研究チームが14日、発表した。 シャルグレンスカ大学病院の国際医学研究チームは、子宮移植の可能性を探るため、10年以上にわたって動物での実験を重ねてきた。その結果、人間の母から娘への移植でも合併症は起きない見通しがたったという。 研究チームを率いるマッツ・ブレンストローム(Mats Braenstroem)氏は、子宮移植候補の女性10組について、手術が可能かどうかを調べているが、10組のほと
(CNN) エイズ治療薬を含んだゼリーを女性が性交時に使えばHIV(エイズウイルス)感染防止効果が期待できるという研究結果が、オーストリアの首都ウィーンで開かれた国際エイズ会議で発表された。 南アフリカのエイズ研究所CAPRISAは、ウイルスの増殖を防ぐ抗レトロウイルス薬テノフォビルを含んだゼリーを開発。このゼリーは性交前と後の12時間以内に女性器に塗って使用する。研究チームはHIVに感染していない同国の18歳から40歳の女性900人を対象に、テノフォビル入りのゼリーを使ったグループと偽薬を使ったグループを比較して、効果や安全性を検証した。 2年半にわたる調査の結果、HIV感染を1年後で50%、30カ月後で39%減らせる効果があったという。特に、ゼリーを毎回使った女性の感染は54%減少した。さらに、性器ヘルペスの感染も51%の減少が確認された。 抗レトロウイルスを使った薬剤の本格的な研究結
上海に近い浙江省杭州市にある浙江大学医学部附属児童病院は、夏休みになると特に泌尿器科が忙しくなる。毎日70〜80人の男の子の「包茎手術」をしなければならないからだ。 患者は主に6歳から12歳の小学生男児。病院によれば、09年に手術を受けた男児は約3500人。今年は1〜6月で既に2000人を超える男の子が「割礼」を受けた。今申し込んでも1カ月は待たなければならない――。(杭州日報・都市快報より) どうやら中国では包茎手術がちょっとしたブームらしい。特徴は親が「息子の息子」の心配をしているところ。6月に「高考」(全国大学統一入試)が終わると、上海のある病院には高校生の息子の包茎を心配した親からの電話が殺到したという。 中国でも「包茎」については病院側が情報発信に熱心だから、本当にブームと言えるかどうか見極めは難しい。それでも1つの総合児童病院に毎日10人の子どもが手術を受けに来るというのは、例
生まれつきヴァギナのない15歳の少女が口から消化管を通じて妊娠したという類い希なる事例が医学文献に報告されている。普通、口から入った精子が子宮に到達することはない。しかし、紙一重の偶然がそれを可能にしたのだ。 少女は病院に運ばれ、全身麻酔下で開腹術を受けた。彼女が腹部に負った刺し傷は内臓にまで達していたが、幸い肝臓などのバイタルな臓器は損傷を免れていた。胃に2箇所の穴が見つかっただけである。胃を含め、消化管の中はほとんど空っぽだった。わずか10日間でほぼ完全に回復して退院できた。 このとき胃に穴が空いていたことが奇跡を生んだ。実は元彼と鉢合わせになったとき、少女は新しい彼氏に対する“お口での奉仕”を終えた直後だった。口の中に発射されたものを飲み干し、胃へと流し込んだ直後だったのである。そして胃に到達したそれは、彼女の体腔内を通り、子宮へと達したと考えられる。 卵管の先端には“卵管采”と呼ば
アルツハイマー病によって起こる記憶障害を改善するワクチンを、佐賀女子短大や米カリフォルニア大などの研究グループが開発した。アルツハイマー病のマウスの脳内に増えたホモシステイン酸を減らすことで、記憶能力が回復できたといい、新しい治療法につながる可能性があるという。 アルツハイマー病は脳にたまったベータアミロイドというたんぱく質が主因と考えられているが、長谷川亨・佐賀女子短大教授(公衆衛生学)らは、ベータアミロイドの蓄積を促し、細胞の破壊にも直接関係していると見られるホモシステイン酸に着目。貝類から抽出した特殊なたんぱく質とホモシステイン酸を合成したワクチンを作り、アルツハイマー病のマウスに投与して記憶力の変化を見た。 水を張った円形プールでマウスを繰り返し泳がせ、島を見つけるまでにかかる時間を4日間調べたところ、ワクチン注射をしなかった15匹のマウスはいつも1分以上かかったが、投与した1
勃起不全(ぼっきふぜん:ED)に悩む男性やそのパートナーにとって、1999年に発売されたバイアグラは救世主的存在とも言えます。しかし、バイアグラを服用しても30%前後の男性ではEDの改善が見られないほか、心臓病の治療にニトログリセリンなどを服用している男性はバイアグラを使用できません。健康な男性でも副作用として血圧の急激かつ大幅な低下や、心臓への酸素供給に支障をきたす狭心などがあらわれたり、突発性難聴になるケースもあるそうです。 そこで新たなアプローチとして、尿路結石の治療法として開発された体外衝撃波結石破砕術(ESWL:Extracorporeal shock wave lithotripsy)を応用した方法が注目を集めています。一時的に血管を拡張させて生殖器部への血流量を増やすバイアグラとは異なり、衝撃波(音波の一種)により新たな血管の形成を促進するため、EDを根本的に改善できる可能性
ネズミがガム噛んでるところとか、魂が抜け出てる瞬間でもありません。 このネズミの口内にある緑色の塊は、完全に機能的な再生医工学で作られた歯なんです!こんな素敵な研究を成功させたのは、東京理科大学で「歯の再生式療法」を研究している辻孝教授。 教授のおかげで、(ここからは、この小さなネズミくんをJerryと呼ばせてもらいますが、)Jerryくんは、歯を一本失ったのに、科学の力を借りて新しい歯を取り戻すことができたんです! で、どんな風に? といいますと、その仕組みはこんなかんじ。 まずは、新しい歯を作り出すために研究者たちは上皮細胞と間葉細胞をマウスの胎児から取り出して、それらをコラーゲンベースの溶剤で培養して、歯になる可能性のある組織の塊、つまり小さな歯の芽を作りました。 この組織の塊を、Jerryくんが失った歯があったところにインプラントすること50日、Jerryくんは、再びチーズにかじり
母乳を通じて母子感染し、白血病などを引き起こす危険性のあるウイルスの感染者が都市部で増加していることが21日、分かった。厚生労働省研究班が行った約20年ぶりの調査で、関東の感染者は1・4倍、中部は1・5倍に増加。従来多かった九州・沖縄では減少している。局地的な感染が多く、全国的な対策が取られてこなかった。交通手段の発達で感染地域が拡大したとみられ、研究班はガイドラインの作成に乗り出した。(今泉有美子) ウイルスは「成人T細胞白血病ウイルス(HTLV−1)」と呼ばれ、感染すると50年前後の潜伏期間を経て、3〜5%の人が白血病を発症するとされる。毎年約1千人が発症しているとみられ、発症すると半分近い人が1年以内に命を落とす。前宮城県知事の浅野史郎さん(61)が6月に発症を発表し、関心を集めた。 研究班は、18〜19年の献血者約120万人の血液から各地の感染者数の割合を推計し、昭和63年から
フランスの医療研究機関パスツール研究所(Institut Pasteur)が公開した、リンパ球で増殖するHIV-1(2001年撮影。資料写真)。(c)AFP/INSTITUT PASTEUR 【8月3日 AFP】フランス・ルーアン大学病院センター(Rouen Hospital Centre)の研究チームが2日、エイズ(AIDS)ウイルスの新種の亜型を発見したと発表した。この亜型ウイルスはゴリラから人間に感染した可能性があるという。 研究チームを率いたJean-Christophe Plantier氏によると、この亜型ウイルスは西アフリカのカメルーン出身の女性から発見された。エイズウイルス(HIV)感染の大半を占めるHIV-1の一種だという。これまで、HIV-1はすべて、チンパンジーとの関連性が指摘されている。 新たに発見された亜型ウイルスは、最も感染例が多いM、症例がほとんどないOとNとい
将来、子どもが花粉症で苦しまないようにするためにはどうすればよいか―。理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長が「花粉症にならないための9か条」を紹介した。 2月23日に横浜市の理研横浜研究所で報道関係者を対象に開かれた「製薬協プレスツアー」(主催=日本製薬工業協会)で、谷口センター長は「スギ花粉症ワクチン開発」と題して講演。この中で、▽生後早期にBCGを接種させる▽幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる▽小児期にはなるべく抗生物質を使わない▽猫、犬を家の中で飼育する▽早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす▽適度に不衛生な環境を維持する▽狭い家で、子だくさんの状態で育てる▽農家で育てる―の9か条を紹介した。 谷口センター長は、2003年のアレルギー疾患増加の疫学調査結果などを例に挙げて説明。同調査によると、花粉症を含むアレルギー患者は、20歳
肺がん遺伝子が作る酵素の働きを抑える化合物で、マウスの肺がんを消失させることに、自治医科大などの研究チームが成功した。肺がんの新たな治療薬として期待される。25日、米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。 チームは昨年、肺がん男性患者から、がん化にかかわる遺伝子「EML4-ALK」を発見。肺がん患者の約5%がこの遺伝子を持っていることが分かっている。 この遺伝子が肺がんを起こすことを確かめるため、肺だけで遺伝子が働くように操作したマウスを作ったところ、生後1~2週間で両肺にがんができた。 さらに、この遺伝子が作る酵素の働きを阻害する化合物を作り、肺がんマウス10匹に1日1回経口投与した。投与開始から25日ですべてのマウスのがんが消失した。投与しなかった肺がんマウス10匹は、がんが両肺に広がり、9匹が1カ月以内に死んだ。 肺がんの治療薬としては「イレッサ」があるが、副作用がある上、効く患
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