日本の“お家芸”だった太陽電池パネルの世界市場で、2005年に生産量トップ5のうち4社を独占していた国内メーカーが、10年にすべて姿を消す見通しであることが、独調査会社の調べで分かった。世界的な太陽光発電ブームを受け、米独のほか、中国など新興国のメーカーが、積極投資で生産能力を増強し攻勢をかけているためだ。 各国とも太陽電池などの環境分野を成長産業と位置づけ、官民一体の取り組みを強化している。国内勢のシェア低下は、日本の産業競争力の低下を招き、将来の雇用喪失にもつながりかねない。 独フォトン・インターナショナルが各国メーカーの10年の生産計画を調査。その結果、1位には中国のサンテックパワーが前年の2位から浮上。中国勢は、インリーソーラーが3位、JAソーラーも4位に入り、米独勢も5位内を維持する。逆に前年3位のシャープは6位に後退する見通しで、日本勢4社が名を連ねた05年から一変する。 日本
太陽熱でタービンを回し発電する「太陽熱発電」計画が、国内では約30年ぶりに復活する。石油ショック後の81年、香川県で試みられたが、採算面などの理由で中止。その後、東京工業大を中心に技術改良が進み、低コストの新方式を開発した。国内有数の日照時間を確保できる山梨県北杜市に、実験プラントを建設する計画が進んでいる。【田中泰義】 計画を主導するのは玉浦裕・東工大教授(エネルギー転換)らのチーム。「温室効果ガス排出ゼロ」を掲げて開発が進むアラブ首長国連邦のアブダビで試験を重ね、実用化が期待できる出力が得られる見通しが立った。 太陽熱発電は発電中に温室効果ガスを出さないうえ、「太陽光発電」と違い、蓄熱することで曇天や夜間でも発電が可能だ。欧州の業界団体などによると、世界の推定総発電規模は現在、原発4基分と少ないが、50年には世界の総発電量の最大12%を占めるまでに成長すると予想している。 アブダビでは
昨年11月に稼働したシャープの液晶パネル工場を中心とする工場群「グリーンフロント堺」。3月までに大規模な薄膜太陽電池工場が動き出す=堺市 シャープが欧州に複数の太陽光発電所を建設する計画を発表し、業界関係者の話題をさらっている。太陽電池生産で“ソーラーカンパニー”を掲げるシャープによる電力ビジネスへの挑戦。そこには、技術流出をおそれ、海外生産に出遅れた液晶テレビの二の舞にはならないという決意が見え隠れする。 シャープの発電事業は欧州第2位の大手電力会社エネル(イタリア)の100%子会社「エネル・グリーンパワー(EGP)」社と、合弁で行う。具体的にはイタリア、フランス、スペイン、ギリシャなどを候補に、2016年末までに計50万キロワット規模の発電所を複数建設する計画で、それぞれが完成すれば、全体で約15万世帯に電力を供給できる規模だ。 太陽光発電は、もともと日本が世界に先駆けて開発し、生産、
新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)と山梨県北杜市とNTTファシリティーズは12月3日、大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究において、太陽光発電所としては国内初となる66kV特別高圧系統への連系が完了し、大規模太陽光発電実証研究システム(太陽光発電システム容量1.8MW)の本格運用を開始したと発表した。 山梨県北杜市大規模太陽光発電所 今回、研究の場として選ばれた北壮サイトは、太陽光発電にとって重要な日照時間が日本一の北杜市にある。また、複数の系統安定化技術を具備した国内最大級のパワーコンディショナ、国内外9ヵ国から24種類の太陽電池を採用したのは世界初となる。 同研究では、系統を安定化させるための技術として、電圧変動抑制技術、高調波抑制技術、瞬低時運転継続技術が開発された。 同発電所に導入された主な太陽電池は、結晶系シリコン(単結晶、多結晶、HIT、球状、リボン
半導体/FPD/太陽電池製造装置大手のApplied Materials(AMAT)は、ドイツで開催された「PVSEC(太陽光発電会議および展示会)」において、結晶系太陽電池および薄膜系太陽電池の将来に向けた技術ならびにビジネスロードマップを提示したことを明らかにした。 世界における太陽電池市場の成長予測 これによると、結晶系太陽電池では、パネル生産における新たなプロセス工程の導入や自動化により製造コストが下がっているとしている。現在の一般的な結晶系太陽電池製造工場は、ウェハの処理枚数は約1,500枚/時であり、パネルの変換効率は16%程度、生産ラインの停止率は大きくとも2%だと同社ではしているが、これが2012年には装置の改良と工場のフルオートメーション化により、生産能力は約3,000枚以上/時、変換効率20%以上、ライン停止率は従来比半分以下になることが見込まれるという。 現在と201
ネパールの18歳の学生が、人間の髪の毛を使った太陽光パネルを発明した。 そもそも、太陽光発電とは、シリコン(半導体)に光をあてると電気が発生する現象を利用している。そのシリコンの変わりになる物質として、人間の髪の毛を思いついたのが、カルキくんの今回の発明のきっかけだった。 マリン・カルキくんは、理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士が、著書で髪の毛からエネルギーを生み出す方法について議論しているところ読んで、髪の毛に含まれる「メラニンが、エネルギーを転換できる物質のひとつだと気づいた」そうだ。 髪の毛でシリコンを代用すれば、太陽光発電におけるコストを下げることができ、発展途上国の電気のない地域などでの発電が可能になるとみられている。髪の毛500グラムが1回分となり、2~3ヶ月は持つという。 カルキくんと4人の仲間たちが作った太陽光パネルは、制作費23ポンドで、9ボルト(18ワット)の発
太陽電池は、温暖化ガスを出さず燃料も必要としないため、環境にやさしい発電方法とよく言われており各国で研究が進められています。 それでは現在使用している電力すべてを太陽光で発電し、従来の発電所と置き換えるにはいったいどれくらいの面積が必要なのでしょうか? 詳細は以下。 Land Art Generator Initiative 2030年時点において、全世界で消費される(石油、天然ガス、水力発電等々を含む)エネルギーの総量は19万9721テラワット時。これを、最も優秀なクラスの変換効率20%の太陽電池で発電し、降雨率や日照時間なども加味して考えると約50万平方キロメートルが必要になる計算となります。送電効率など他にも加味すべき数字はたくさんあるのですが、これはスペイン全土と同じくらいの大きさ。 これを地図上で表すとこんな感じに。配置については世界各地のエネルギー消費量などが考慮されています。
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