「出勤者7割削減」なんて無理な呼びかけは、やめたほうがいい理由:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 緊急事態宣言の延長もささやかれる中、政府や自治体が喉を枯らして「出勤者7割削減」を呼びかけている。 感染防止策の一つとしてテレワークの徹底が要請されているにもかかわらず、会社に行く人は前回の緊急事態宣言のときほど減っていないからだ。 例えば、日本生産性本部が1月22日に発表した調査によれば、全国のテレワーク実施率は22.0%。10月の実施率18.9%からわずかに上昇しているが、同じく緊急事態宣言下だった昨年5月の31.5%に比べると約10ポイント低い。また、株式会社NEXERが1月19日から20日に全国1000人を対象に、現在の勤務形態について質問をしたところ、「完全に出勤」と回答した人が64.3%にものぼっているのだ。 ただ、個人的には、日本の産業構造や労働文化を踏まえればこれは「当たり