紹介 明治維新後、欧米をモデルに近代化した日本。中国はその停滞から一転し蔑視の対象となった。 日清戦争、日露戦争、北清事変、満洲事変、そして日中戦争と経るなか、それは一層強くなっていく。 本書は明治から昭和戦前まで民衆の対中国感情の軌跡を追う。 世論調査がない時代、民衆が愛読した少年雑誌に着目。中国への赤裸々な図版を通し、古代中国への思慕とは対照的に、同時代中国への露骨な差別意識を持った剥き出しの感情を描く。図版百点収載。 金山泰志 (カナヤマヤスユキ) (著/文) 金山泰志 1984(昭和59)年神奈川県生まれ.2007年横浜市立大学国際文化学部日本アジア文化学科卒業.13年日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程修了.博士(文学).日本学術振興会特別研究員,18年同朋大学文学部専任講師,同准教授などを経て,24年より横浜市立大学国際教養学部准教授.専攻・日本近現代史 著書 『明