なぜ宮越家のふすま絵が注目されているの? この秋、ある「ふすま絵」を一目見ようと中泊町の旧家・宮越家に多くの観光客が押し寄せました。 なぜこれほどに注目されるのか・・・・ それは、膨大な日本美術コレクションを誇るイギリス、大英博物館が唯一所蔵しているふすま絵、「秋冬花鳥図」と宮越家のふすま絵が一連の作品である可能性が極めて高いことがわかったからなんです。 「秋冬花鳥図」高精細複製品(原本所蔵:大英博物館)©The Trustees of the British Museum (2017). 制作:綴プロジェクト(キヤノン、京都文化協会) 宮越家ふすま絵の特徴と大英博物館の所蔵品との類似点 かつて地域の豪農として知られてきた宮越家。その離れの一室に、ふすま絵が残されています。 盛り上げ彩色の技法で立体的に表現された桜。精密で生き生きとした鳥の描写。 描かれたのは400年前。江戸時代初期、狩野