日本人3人がシリコンバレーで起業した「トレジャーデータ」は、データの収集・保管・分析を一貫して行うクラウド・ソリューション「Treasure Data Service」をエンタープライズ向けに提供する企業だ。分散処理を行うミドルウェア「Hadoop」や自社開発のデータベースを組み合わせたプラットフォームは、素早い実装と拡張性、安定性が評判を呼び、創業から約3年で100社以上に導入されている。 ビッグデータという言葉はビジネス用語として定番となりつつあるが、データの管理の負担が大きいなど、フルに活用できている企業はまだ少ない。世界でも注目されるスタートアップの1つである同社を率いる創業者の1人、CTOの太田一樹さんにビッグデータビジネスの今後の展望などについて聞いた。 データ解析をもっとシンプルに 「Treasure Data Service」の導入先は現在120社程度、そのうち約4割が日本