山形大学が開発した「やわらかロボ!ゲルハチ公」が県内外で展示されている。軟らかい素材でできたロボットで、人が触れると人工知能(AI)がなでられ方などを解析し、鳴き声などで反応する。山大は「心地良い手触りで、癒やしを与えられるのではないか」と福祉分野などでの活用を期待する。 同大大学院理工学研究科の古川英光教授らは、従来のロボットと一線を画す「やわらかロボット」の研究を進める。ぶつかっても比較的安全な上、触り心地の良さから快適さを感じられるという。研究は2016年に科学技術振興機構の共同研究推進プログラムにも採択されている。 ゲルハチ公のモチーフは、JR鶴岡駅に展示されている石膏(せっこう)の「鶴岡ハチ公像」。東京・渋谷のハチ公の試作品とされ、山大は鶴岡ハチ公像保存会の協力も得て制作した。 ゲルハチ公は幅35センチ、奥行き100センチ、高さ86センチで、頭と前脚に軟らかいシリコーンを使用。正
