【土屋亮】JR九州が10月から走らせる豪華寝台列車「ななつ星」を、香港の旅行会社「EGLツアーズ」が、まるごと1便買い取ることが決まった。これまではJR九州が1部屋ごとに個人客を募集するほかは、国内の旅行会社が買い取ってきた。海外の旅行会社に売れるのは初めてだ。 今回販売するのは来年8月に運行する約10便のうちの1便で、博多を出発して長崎や阿蘇、由布院をまわる1泊2日のコース。ななつ星は機関車を含めて8両編成で、うち客車は5両14部屋ある。これをEGL社がまるごと買い取る。EGL社は、ななつ星での移動・宿泊以外に九州各地をめぐる行程を加え、独自の旅行商品として売り出す。 JR九州とEGL社が12日に福岡市で販売契約を交わす。JR九州は「いずれは客の半数を海外から集めたい」(幹部)考えで、海外の富裕層への売り込みをさらに強める。 最新トップニュース