社民党の村山富市元首相は十八日夜のBS-TBS番組で、安倍晋三首相が十五日の全国戦没者追悼式の式辞でアジア諸国への加害責任に直接触れなかったことを批判した。「侵略を否定しようとの魂胆や、過去の戦争は聖戦だったという気持ちがあると受け取られてもしょうがない」と述べた。 植民地支配と侵略を認めた一九九五年の村山談話を見直す動きについては「私の後継内閣も談話を継承すると言ってきたことは全部うそだったのかと(関係諸国の)不信を買う」とけん制した。集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈見直しにも「これがきっかけとなって戦争の道に入っていく可能性は十分ある」と主張した。