(左から)選挙ウォッチャーちだい(石渡智大)氏、代理人の石森雄一郎弁護士(11月27日 東京都内/弁護士JP編集部) 「NHKから国民を守る党」(立花孝志代表、以下「N国党」)がジャーナリストの「選挙ウォッチャーちだい」こと石渡智大氏(以下「ちだい氏」)を名誉毀損で訴えていた訴訟で、東京地裁(阿部雅彦裁判長)は27日、原告の請求を棄却する判決を言い渡した。 原告が主張していたのは、今年7月に投開票のあった東京都知事選挙において、N国党の選挙掲示板の使用に関連して、被告がSNSで同党を「反社会的カルト集団」などと論評したことなどが「名誉毀損にあたる」というものだった。 ちだい氏側は、N国党を「反社会的カルト集団」と論評した根拠となる18の事実を主張した。これに対し、N国党側は大半について事実関係を争わなかったため「裁判上の自白」(民事訴訟法179条)が成立し、異例の口頭弁論2回での結審となっ